ソロモンの王としての始まりは順調だった | 【こころのエステ・フィットネス鹿児島】 ~貴方を内面から輝かせる愛 ~ 聖書のことば・智 慧[EQサプリメント]

ソロモンの王としての始まりは順調だった

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名もなき羊飼いから苦労してイスラエルの王に登りつめた父ダビデ。
彼は、神ヤハウェへの信仰を基盤に、外的から国を守り、政治、経済
文化を整えるのに一生を捧げてきた。

それまで半遊半牧生活を送ってきたイスラエルは、
ダビデによって初めて国家というかたちを為したのである。
そのダビデも70歳に達した。

死を予期したダビデは、イスラエルの王に指名したソロモンを
自分の枕もとに呼び、「あなたの神の戒めを守り、モーセの律法に
書かれているとおり、神のおきての命令を守りなさい」と遺言を残した。

ヘブロンで王として7年半、エルサレムで王として33年間
合計40年間にわたってイスラエルを指導してきた偉大なる王ダビデ。
彼は多くの人に惜しまれてこの世を去り、亡がらはエルサレムに
埋葬された。

そしてソロモンは 20歳 でイスラエル統一王国第3代王に就任した。

就任後のソロモンは、エルサレムの北西10キロメートルにある
ギブオンの祭壇で1000頭の焼き尽くすいけにえを捧げ神を讃美した。
この夜、神はソロモンの夢に現れて、
「あなたに何を上げようか。欲しいものはなんでも与えるから願え」
と告げられた。

ソロモンは、「あなたは父ダビデに大いなる恵みを施されました。
深く感謝いたします。わたしは王とはいえ、あまりにも小さな存在で
あります。あなたの国民は多くて、数え切れないほどですから
善悪を判断して、彼らを統率し裁くために、聞き分ける心をしもべに
与えてください」と謙虚に神に願った。

この願いは神に聞き入れられた。しかも神は、ソロモンの願いどおりに、
知恵の心と善悪を判断する心を授けられたばかりか、
彼が求めなかった、富、名誉、長寿をも与えると告げられた。
その時、ソロモンは夢から覚めた。

ソロモンの王としての出発はすこぶる順調であった。
父ダビデから受け継いだ武力、近隣諸国との友好関係の維持
海外貿易や属国からの貢物によって莫大な富を獲得した。
国内政治では、12部族を12管区の官僚組織に組み替え
支配しやすい中央集権国家を造り上げた。

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●生田哲著【早わかり旧約聖書】日本実業出版社 p.224より
●旧約聖書 列王記<上> 3章ー4章 
※ソロモン王の統治(BC.970-BC930)